公務員から、未経験でWeb業界に入りました。
ただ、すんなり入れたわけではありません。50社以上から不採用をもらっています。
市役所で9年働いた経歴は、Web業界の未経験採用ではほとんど効きませんでした。代わりに効いたものが、はっきり3つあります。
その3つと、逆に要らなかったものを書きます。
結論:必要だったのは3つだけ
振り返ってみると、効いたのはこの3つです。
1. 自分で作ったものがあること
2. 数字を見ていた経験
3. 続けていたという事実
逆に、これ以外はほとんど役に立っていません。
1. 自分で作ったものがあること
市役所で働きながら、ブログをやっていました。
自分でサーバーを契約して、WordPressを入れて、テーマをいじって、記事を書いて、公開した。
この一連を、一度でも自分でやっているかどうかです。
面接では、「URLを出してこれを作りましたと言える」ことの強さを実感しました。
話し方を工夫するより、現物があるほうが早い。しかも、相手はその場で見られます。
規模は小さくて構いません。見せられるものがあるか、ないかの差のほうが大きいと思います。
2. 数字を見ていた経験
これは、意外と見落とされがちだと思います。
作るだけなら、今はツールがやってくれます。でも、公開したあとにどのページが見られていて、どこから来ていて、どこで離脱されているのかを見る習慣は、自分で回していないと身につきません。
ブログでは、これをやらないと収益につながりません。だから、嫌でも見ることになります。
面接でも、ここを聞かれました。作ったあとに何をしたのか。
3. 続けていたという事実
もうひとつが、続けていた期間です。
未経験採用で企業が一番怖いのは、入ったあとすぐに辞めることです。
「未経験だけどやる気はあります」は、言葉だけなら誰でも言えます。
でも、仕事をしながら何年も続けていたという事実は、後から作れません。
これが、一番真似されにくい部分だと思っています。
何を、どの順番で独学したか
「独学した」だけでは何も伝わらないので、中身を書きます。
順番はこうでした
HTML / CSS → WordPress → アクセス解析 → 広告。
ただし、体系的に順番どおり進めたわけではありません。作りたいものが先にあって、実装したい機能が出てくるたびに、その都度調べていました。
「まず基礎を全部やってから」ではなく、「作りたいものがあるから、必要なところを調べる」。結果として、上の順番になっただけです。
この進め方の良いところは、調べたことが必ず何かに使われることだと思っています。使わなかった知識は、だいたい忘れます。
独学の中身をもっと細かく書いたものは公務員が独学でWebを覚えた順番|働きながら4年やった記録にあります。つまずいたところもそちらに書きました。
使った教材
基本は、Progateのような学習サイトです。
それに加えて本を読み、テストサイトを作って試していました。読んだだけだと身につかないので、必ず自分の環境で動かしてみる。ここは変えませんでした。
高い教材は使っていません。
時間の作り方
平日、帰宅してから21時〜23時の2時間ほどです。
アフィリエイトのサイトをやっていたので、その時間で勉強もするし、ブログの記事も書いていました。分けていません。
休日にまとめてやるより、平日に少しずつのほうが続きました。
面接で出した数字
独学の話は、面接では数字で見せていました。
転職活動をしていた時点で、ブログは4年ほど続けていました。記事は300本くらい。月間で2万PVくらいです。
特別に大きい規模ではありません。
それでも、面接での反応ははっきりしていました。
「自力でここまでやったのはすごい」と言われました。褒められたのは、PVの数字そのものではなく、独学で勉強を進める力のほうです。
ここは、後から気づいたことです。企業が見ていたのは成果の大きさではなく、誰にも言われずに4年間続けて、必要なことを自分で調べてきた、という事実でした。
だから、数字が小さくても出したほうがいいと思います。0と1の差のほうが、1と10の差より大きいです。

いらなかったもの
逆に、必要なかったものも書いておきます。
高い教材
基礎の部分は、無料の情報で十分進められました。
完璧なポートフォリオ
見せられるものが1つあれば、そこからは中身の話になります。
Web系の資格
未経験採用の場面で、話題になったことはほぼありませんでした。
それでも50社以上落ちた理由
ここまで書いておいてですが、私は大量に落ちています。
理由は、上の3つが揃っていても、未経験は未経験だからです。
実務経験を求めている求人には、どうやっても入れません。応募する前から結果が決まっていることもあります。
だから、未経験可と書いてある求人を探す。そこで、上の3つを使う。この順番です。
私はこれを逆にやって、時間と自信を削りました。

