転職サイトは、1つに絞ったほうが効率がいいと思っていました。
結果から言うと、逆でした。
はじめまして。高卒で地方都市の市役所に入り、9年勤めて辞めました。そこから2回転職して、いまは地方の食品会社で通販とWebマーケティングをやっています。地方に住んだまま、引っ越さずに2回動きました。
ただ、1回目の転職では50社以上から不採用をもらっています。面接まで進んだのは10社ほど。8割は書類で終わりました。
その中で分かったことを書きます。
結論:1つに絞るより、複数登録して比べたほうが早い
先に結論です。
理由は3つあります。
1. 扱っている求人が、会社ごとに違う
特に地方は、そもそも求人の絶対数が少ないです。1社しか見ないと、選択肢がほぼ残りません。
2. 求人票で使われている職種名がバラバラ
同じ仕事なのに、会社によって呼び方が違います。1つの言葉で探していると、目の前を通り過ぎます。
3. エージェントは、担当者によって結果が変わる
これは私が一番実感したところです。あとで具体的に書きます。
登録は無料で、5分もかかりません。迷っている時間のほうが高くつきます。
私が実際に使った5つ
まず、自分が使ったものを正直に書いておきます。
リクナビNEXT
求人を自分で探す用。職種名を変えながら検索するのに使いました。
doda
同じく検索用。求人サイトとエージェントの両方の機能があります。
Indeed
他に載っていない地元の小さい会社が出てくることがありました。
ハローワーク
地方だと、ここにしか出ていない求人があります。ネットだけで完結させないほうがいいです。
リクルートエージェント
唯一、担当者がついたところ。職務経歴書と履歴書の添削、面接対策で助かりました。
この記事で後半に紹介するサービスは、私自身は使っていません。使っていないものを「使った」とは書きません。条件で選ぶための材料として並べます。
なぜ1つでは足りないのか
地方は、そもそも求人の絶対数が少ない
私が転職活動をしていたとき、地元で「Webマーケター」と検索して出てきたのは3社ほどでした。「通販」「EC」で検索したときは2社です。
首都圏なら100件出てくる検索結果が、地方だと数件です。
この状態で1つのサイトしか見ていないと、その数件すら取りこぼします。
同じ仕事が、違う職種名で載っている
これは自分が入ってから気づいたことです。
いまやっているのは、自社ECと楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングの運営、Web広告の運用、アクセス解析、商品ページの改善。どう見てもWebマーケティングです。
でも、私が入った会社の求人が使っていた言葉は「通販」「マーケティング本部」でした。
「Webマーケター」で検索していたら、一生出てきません。
だから探すときは、通販・EC・ネットショップ・販売促進・広報・営業事務まで手を広げて、求人票の業務内容の欄を開いて読む必要があります。
エージェントは、担当者ひとりで結果が変わる
ここが一番大きかったです。
私は高卒なので、「大卒以上」と書いてある求人には応募できないと思い込んでいました。
それをエージェントの担当者に言ったら、こう返ってきました。
転職なら、実績で評価されるので気にせず応募していいですよ。
実際に、いま働いている会社の求人は「大卒以上」でした。それでも実績を評価されて入社しています。
あのひと言がなければ、私はその求人を開いてすらいません。
担当者が変われば、この助言はなかったかもしれない。相性や当たり外れがある前提で、複数に当たっておくほうがいいと思うのは、この経験があるからです。
転職サイトとエージェントは、役割が違う
混同されがちですが、別物です。
| サービス | 対応エリア | 対象年齢 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ミイダス | 全国 | 制限なし | まだ迷っている/まず現在地を知りたい |
| UZUZ第二新卒 | 全国 | 18〜29歳 | 高卒以上・地方在住 |
| 第二新卒エージェントneo | 全国 | 18〜28歳 | 高卒・中退・未経験 |
| JAIC就職カレッジ | 12都府県 | 18〜35歳 | 未経験・都市部で働きたい |
| マスメディアン | 全国 | 制限なし | マーケ・クリエイティブ経験者 |
| ウズウズIT | 関東・関西・東海 | 18〜29歳 | 高卒以上・ITエンジニア志望 |
私の場合、サイトで自分で探しつつ、エージェントで書類と面接を見てもらうという使い方でした。
書類が通らないうちは、いくら求人を探しても意味がありません。50社落ちてから、そこにやっと気づきました。
職務経歴書の書き方は別の記事にまとめています。
地方から登録するときに、最初に見るところ
求人数より、対応エリア
地方在住だと、ここを見ないと時間を捨てます。
登録して、プロフィールを埋めて、日程を調整して、そこで初めて「対応エリア外です」と言われることがあります。
全国対応と書いてあっても、実際に求人が厚いのは首都圏だけ、という場合もあります。
面談はオンラインで十分
わざわざ東京まで行く必要はありません。いまはほとんどのエージェントがオンライン面談に対応しています。
私も、移動は一度もしていません。
「エリア外」と言われたら
そこで止まらなくて大丈夫です。対応の仕方は地方だと転職エージェントは使えない?に書きました。
条件で選ぶなら、この見方
ここからは、条件別の選び方です。
順位はつけません。地方在住かどうか、年齢、学歴要件で、使えるサービスが変わるからです。「1位のサービス」があっても、対象外なら意味がありません。
見るべきなのは、この5つです。
1. 対応エリア/2. 対象年齢/3. 学歴要件/4. オンライン完結できるか/5. 未経験を扱っているか
順位はつけません。自分が対象に入っているかどうかで、使えるものが決まるからです。
| サービス | 対応エリア | 対象年齢 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 第二新卒エージェントneo | 全国 | 18〜28歳 | 高卒・未経験・地方在住 |
| JAIC就職カレッジ | 12都府県 | 18〜35歳 | 未経験・都市部で働きたい |
| マスメディアン | 全国 | 制限なし | マーケ・クリエイティブ経験者 |
いちばん上のミイダスだけ、性質が違います。担当者がつくエージェントではなく、登録すると想定年収と適性診断が出るサービスです。年齢も地域も条件がないので、まだ動くと決めていない段階でも使えます。
- 年齢制限なし
- 全国
- 登録のみ・面談なし
エージェントではなく、登録すると想定年収と適性診断が出るサービスです。担当者から電話がかかってくる形式ではないので、まだ動くと決めていない段階でも使えます。
年齢も地域も学歴も条件がないので、30代でも地方在住でも試せます。
- 18〜29歳
- 全国対応
- 高卒以上
名前は第二新卒向けですが、在職中の転職希望者も対象です。最終学歴が高卒以上であれば使えます。地域の指定がないので、地方に住んだままで問題ありません。
29歳までです。
- 18〜28歳
- 全国対応・オンライン面談可
- 高卒・中退・既卒OK
高卒・中退を対象だと明記している数少ないサービスです。オンライン面談で成立するので、住んでいる場所で弾かれません。
ただし29歳以上は対象外です。
- 18〜35歳
- 対象地域 12都府県
- 未経験OK・書類選考なし
書類選考なしで複数社と面接できる形式で、研修も無料です。35歳まで使えるので、上の2つの年齢を超えている人はこちら。
ただし就職希望地域が東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・岐阜・三重・大阪・京都・兵庫・福岡・熊本のいずれかである必要があります。地元に残るつもりなら合いません。
- 年齢制限なし
- 全国から申込可
- マーケ・クリエイティブ職特化
広告・マーケティング・クリエイティブ職の専門です。年齢制限がないので30代以上でも使えます。
ただしその職種の経験がある人向けです。完全未経験からの入り口ではありません。
- 18〜29歳
- 高卒以上
- 関東・関西・東海勤務希望のみ
ITエンジニア職に特化した第二新卒向けサービスです。未経験からのIT転職に強いのが特徴で、研修体制も整っています。
ただし勤務地の希望が関東・関西・東海のいずれかである必要があります。地方に住んだまま応募はできますが、就業後の勤務地はこの3エリアに限られます。
※いずれも無料です。私自身はこれらを利用していません(私が使ったのはリクルートエージェントです)。条件で選べるように並べています。登録しても、必ず転職しなければいけないわけではありません。
地方に住んでいるなら、上の2つ(全国と書いてあるもの)から見てください。「12都府県」と書いてあるものに、地元で働くつもりで登録しても、話が進みません。
※このページは、提携が増えるたびに追記します。現時点で載せているのは6つです。載せていないサービスが悪いという意味ではありません。私が条件を確認できたものだけを並べています。
複数登録したあと、どう回すか
登録は同じ日にまとめてやる
日を分けると、たいてい2つ目でやめます。
1回で終わらせたほうが、そのあとの比較もしやすいです。
職務経歴書は1つ作って使い回す
サービスごとに書き直す必要はありません。1つ作れば、あとはコピーで済みます。
先にこれを作っておくと、登録が一気に楽になります。
連絡が多いと感じたら、正直に言う
「いまは情報収集の段階です」「連絡はメールでお願いします」と伝えれば通じます。
合わないと思ったら断って構いません。無料のサービスなので、こちらが気を遣う必要はないです。
よくある質問
複数登録すると、いまの職場にバレませんか
多くの転職サイトに、特定の企業に自分の情報を見せない設定があります。登録したら最初にこれをやってください。
公務員の場合、庁内で噂が回るほうが怖いと思います。登録より先に、誰に話すかを決めておくほうが大事です。私は直前まで誰にも言いませんでした。
お金はかかりますか
転職サイトもエージェントも、求職者側は無料です。企業側が採用時に費用を払う仕組みなので、こちらの負担はありません。
何社くらい登録すればいいですか
3つくらいがちょうどいいと思います。
内訳は、自分で探すサイトを1〜2つと、担当者がつくエージェントを1〜2つ。それ以上は連絡の管理が面倒になって、結局どれも中途半端になります。
在職中でも登録していいですか
むしろ在職中のほうがいいです。
収入がある状態なら、条件が合わない求人を断れます。辞めてから探すと、焦って決めることになります。私は在職中に動きました。
登録したら、絶対に転職しないといけませんか
そんなことはありません。
求人を見るだけ、面談を受けるだけでも構いません。断っても、次に使えなくなるわけでもありません。
最後に
この記事は、転職を勧めるために書いていません。
私は公務員を辞めましたが、公務員に残るという判断も、まったく問題ないと思っています。安定していて、賞与があって、社会的信用がある。これは実際に手放してみて分かる価値です。
ただ、「辞めたい」とだけ思って何もしない期間が一番きついです。私はそれを何年もやりました。
求人を見る。応募してみる。落ちる。それで初めて、自分がいまどう評価されるのかが分かります。
私は50社以上落ちました。落ちた結果として、足りないのは学歴ではなく準備のほうだったと分かりました。それが分かったから、次に動けています。
辞めるにしても、残るにしても、先に自分の位置を知っておいたほうが後悔しないと思います。
登録は無料で、5分です。
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