公務員を辞めるとき、次の仕事のことは考えても、辞めたあとのお金の手続きまでは意外と考えていません。
私は市役所を辞めてから次の会社に入るまで、1ヶ月空きました。
この1ヶ月と、そのあとに何があったかを書きます。一般的な仕組みの説明も入れていますが、制度の細かい条件は変わることがあるので、最終的には自治体や窓口で確認してください。
結論:一番知らなかったのは、失業保険が出ないことだった
・公務員は、退職金は出るが、失業保険は出ない
・次の会社まで1ヶ月空いたので、健康保険は国保に切り替えた
・住民税は、辞めたあとに請求が来た。次の会社では天引きではなく、自分で払った
・年金の切り替えは、特に困らなかった
・退職金は100万円ほど出た
私の状況
・高卒で市役所に入って9年、年度末で退職
・次の会社(Webコンサル会社)に入るまで、1ヶ月空いた
・退職金は100万円ほど
失業保険は出ない
公務員は、雇用保険に入っていない
これが、辞めてから「知らなくて損した」と思ったことです。
民間の会社員は雇用保険に入っているので、退職したあと条件を満たせば、失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取りながら次の仕事を探せます。
公務員は、雇用保険の対象外です。辞めても、失業保険は出ません。
「失業保険をもらいながら探す」ができない
つまり、民間の人がよくやる「いったん辞めて、失業保険をもらいながら転職活動をする」という進め方が、公務員にはできません。
辞めた時点で、収入は止まります。次の仕事が決まるまでは、貯金と退職金でつなぐことになります。
だからこそ、転職活動は在職中に進めておいたほうがいいです。在職中の動き方は在職中の転職活動、面接の休みはどう取った?に書いています。
補足:退職手当に「失業者の退職手当」という仕組みはある
公務員には、退職手当の額が、雇用保険に入っていたら受け取れたはずの額に満たない場合に、その差額を支給する仕組みがあります(国家公務員退職手当法や、各自治体の退職手当条例による)。
ただし条件があり、勤続年数や退職手当の額によっては対象になりません。辞める前に人事に確認しておくのが確実です。

健康保険:国保に切り替えた
1ヶ月空いたので、国保になった
次の会社に入るまで1ヶ月空いたので、その間は国民健康保険(国保)に入っていました。
選択肢は、ほかにもある
一般的には、辞めて次の職場まで間が空くときの健康保険には、主に3つの選択肢があります。
・国民健康保険に入る(市区町村の窓口。退職後14日以内が目安)
・共済組合の任意継続を使う(最長2年。申請期限が短いので注意)
・家族の扶養に入る(収入などの条件あり)
すぐ次の会社に入るなら、その会社の健康保険に切り替わるので、この話は関係ありません。
国保の保険料は前年の所得をもとに決まります。任意継続とどちらが安いかは人によって違うので、辞める前に両方の金額を確認しておくと安心です。
年金:共済から国民年金へ
年金の切り替えは、特に戸惑うことはありませんでした。
一般的な話をしておくと、公務員は在職中、共済組合を通じて厚生年金に入っています。辞めて次の会社に入るまで間が空く場合は、その間は国民年金に切り替わり、市区町村で手続きをします。次の会社に入れば、また厚生年金に戻ります。

住民税:辞めたあとに請求が来た
請求は、あとから来る
住民税の請求は、辞めたあとに来ました。
次の会社では、自分で納付していた
しかも、次の会社では住民税が給料から天引きされず、自分で納付する形でした。辞めたあとに来た分も含めて、自分で払っていました。
転職先によっては、住民税が天引きにならないこともあります。
住民税は「前の年の収入」にかかる
住民税は、前の年の所得をもとに計算されます。つまり、辞めたあとに届く請求には、公務員として働いていたころの収入の分が含まれます。
収入が途切れたあとに、働いていたころの基準で請求が来る。ここは頭に入れておいたほうがいいです。
なお、退職する月によっては、残りの住民税を最後の給料や退職金からまとめて差し引かれることもあります。どうなるかは退職時期によって違うので、人事や給与担当に確認してください。
退職金は出た
退職金は、100万円ほど出ました。高卒で9年勤めて、自分から辞めた場合の額です。
失業保険が出ない以上、次の仕事が決まるまでの生活は、この退職金と貯金が頼りになります。
退職金の額は、勤続年数や退職理由、自治体によって変わります。自分がいくらくらいになるかは、辞める前に確認しておくと計画が立てやすくなります。
辞める前に、確認しておくこと
・退職金がいくらになるか(人事・給与担当)
・失業保険は出ない前提で、何ヶ月分の生活費があるか
・次の仕事まで間が空くなら、健康保険を国保にするか任意継続にするか(両方の金額)
・住民税が、最後にまとめて引かれるのか、あとから請求が来るのか
・次の会社で、住民税が天引きになるか、自分で納付か
・年金の切り替え手続き(間が空く場合)
まとめ
・公務員は失業保険が出ない。「もらいながら探す」はできない
・1ヶ月空いたので国保に入った
・住民税は辞めたあとに請求が来た。次の会社では自分で納付していた
・年金の切り替えは特に困らなかった
・退職金は100万円ほど出た
辞めた時点で収入が止まる以上、一番の対策は在職中に動いておくことです。在職中にどうやって求人を探したかは転職サイトは1つでは足りなかったに書いています。

