市役所を辞めると伝えたとき、「もったいない」と言われました。
一人にではありません。家族、同僚、上司、友人。全員です。
この記事では、誰にどう言われて、私がどう答えたか。それから、実際に辞めてみて「もったいない」の中身がどうだったかを書きます。
結論:「もったいない」は、半分は当たっていた
先に結論です。
・「もったいない」は、周りの全員に言われた
・ただ、否定する言い方ではなく、驚きながらも選択を認めてくれる言い方だった
・私は「それでもやりたいことがある」「スキルを磨きたい」と答えた
・辞めてみると、失ったものは確かにあった。ただ、思っていたほど差がなかったものもあった
言われたのは、全員でした
家族、同僚、上司、友人
上司に伝えたときの流れは公務員が退職を伝えたのは半年前に書きましたが、「もったいない」と言ったのは上司だけではありません。
家族にも、同僚にも、友人にも言われました。
みんな「公務員は安定していて、高給取り」だと思っていた
理由ははっきりしています。
周りのみんなが、公務員は安定していて、給料もいいと思っていたからです。
その仕事を自分から手放すのだから、もったいない。筋としてはとても自然です。
とくに両親は、うらやましがっていた
いちばん強かったのは、両親でした。
両親は、公務員になれなかった人たちです。だからこそ、公務員という仕事をうらやましく見ていました。
そこから自分で降りるというのは、両親から見ればなおさら「もったいない」話だったと思います。

言い方は、否定ではなかった
「もったいない」という言葉だけを聞くと、反対されたように見えるかもしれません。
でも、実際の言い方はそうではありませんでした。
驚いてはいました。ただ、そのうえで私の選択を肯定してくれるような言い方でした。
私はどう答えたか
そのとき、私はこう答えていました。
「それでもやりたいことがあるので」
「自分のスキルを磨いていきたいと思ったので」
やりたいことというのは、Webの仕事です。市役所で働きながら独学でWebを覚えていたので、それを仕事にしたいと考えていました。
公務員の安定を否定するような答え方はしていません。安定しているのは事実だからです。そのうえで、自分がやりたいことのほうを選んだ、という答え方でした。

「もったいない」の中身を、分けてみる
実際に辞めたあとで振り返ると、「もったいない」にはいくつかの中身が混ざっていました。
ひとつずつ、辞めた結果と並べてみます。
安定:これは本当に手放した
公務員の安定は、本物です。
最初に転職した会社は売上が年々下がっていて、あるとき賞与が出ませんでした。公務員のときは、賞与が出ないという事態を想像したことすらありませんでした。
この点では、「もったいない」は当たっていました。詳しくは公務員を辞めた先が、ブラック企業だったに書いています。
給料:「高給取り」かというと、私の場合は違った
周りは、公務員を高給取りだと思っていました。
私の場合、高卒で9年勤めて、辞める前の年収は350万円ほどでした。
辞めて最初の会社で300万円に下がり、いまの会社で350万円に戻っています。本業の額面だけで見れば、ほとんど変わっていません。
給料についての「もったいない」は、少なくとも私のケースでは、イメージほど大きな差ではありませんでした。数字の推移は公務員から民間へ転職して年収は下がったかにまとめています。
信用と肩書き:思っていたより強かった
公務員という肩書きは、自分が思っているより強いです。これも辞めてから分かりました。
やりたいこと:公務員のままでは難しかった
一方で、周りの「もったいない」の中に入っていなかったものもあります。
Webの仕事をすること。副業を隠さずにやること。
いまは本業とは別に、副業で年間240万円ほどの収入があります。市役所にいたころは、副業を隠しながらやっていました。その話は公務員がブログの副業で月50万。そのあと怖くなって辞めた話に書いています。
「もったいない」と言われて迷っている人へ
「もったいない」と言われて、気持ちが揺れている人もいると思います。
私が思うのは、「もったいない」は失うものの話だということです。失うものがあるのは事実なので、そこを否定する必要はありません。
考えたほうがいいのは、その代わりに何を取りに行くのかを、自分の言葉で言えるかどうかです。
私の場合は「スキルを磨きたい」でした。これがあったので、「もったいない」と言われても、その答えを返せました。
もしそこがまだ言葉にならないなら、辞めるのはもう少し先でもいいと思います。残るという判断も、まったく問題ありません。
先に、外での自分の評価を確かめてみる。その方法は転職サイトは1つでは足りなかったにまとめています。
まとめ
・「もったいない」は、家族・同僚・上司・友人の全員に言われた
・背景には「公務員は安定していて高給」というイメージがあった。公務員になれなかった両親はなおさら
・言い方は、驚きつつも選択を肯定してくれるものだった
・私は「やりたいことがある」「スキルを磨きたい」と答えた
・安定は本当に手放した。給料は、私の場合は思ったほど差がなかった

