公務員を辞めたら、年収はどうなるのか。
一番知りたくて、一番出てこない情報だと思います。
私は高卒で地方都市の市役所に9年勤め、その後2回転職しました。実際の数字を全部出します。
結論:年収は一度下がった
先に結論を表で出します。
| 時期 | 本業の年収 | 副業 |
|---|---|---|
| 市役所9年目(退職前) | 350万円 | 0円(制限あり) |
| Webコンサル会社 | 300万円 | — |
| 現在(食品会社) | 350万円 | 約240万円 |
公務員を辞めて、一度50万円下がりました。
その後3年かけて元の水準に戻しています。つまり、本業の額面だけを見れば、市役所を辞める前と今でほとんど変わっていません。
「なんのために辞めたのか」と思われるかもしれません。その話をこの記事でします。
市役所9年目の年収
退職直前、年収は350万円ほどでした。
高卒で入庁して9年目。地方都市の市役所です。大卒で入った同世代とは、年齢が同じでも差があります。
この金額を高いと見るか安いと見るかは、地域にもよります。ただ、公務員の年収には他の職業にない強みがあります。
何年後にいくらになっているかが、ほぼ分かるということです。
給料表があって、昇給のタイミングも決まっている。賞与も出る前提で計算できる。住宅ローンを組むときも、この予測しやすさは強いです。
辞めたあとに一番実感したのは、金額ではなくこの部分でした。
転職1社目で下がった
最初の転職先はWebコンサル会社で、年収は300万円。
50万円のダウンです。
未経験の業界に入る以上、ある程度下がるのは覚悟していました。実際、新卒からその業界にいる人と同じ条件で入れるはずがありません。
ただ、実際に減った額を毎月見るのは、覚悟とは別でした。
しかもこの会社は、タイムカードを定時で切ってから連日24時過ぎまで働くような環境です。時給に直したらどうなるかは、計算しないようにしていました。
そして最後の年は、賞与が出ませんでした。
公務員のときは、この事態を想像したことすらありませんでした。
現在の年収
いまは地方の食品会社で、通販部門にいます。年収は350万円。
市役所を辞める前と、ほぼ同じです。
正直に書くと、極端に多い額ではありません。「転職して年収大幅アップ」という話にはならなかった。
でも、この記事で一番書きたいのはここからです。

本業の額面だけで見ないほうがいい
公務員時代は副業が制限されていた
市役所で働きながら、独学でブログをやっていました。安定して月5万円くらい、いちばん良かった月で50万円ほどの収益になったこともあります。
ただ、公務員には副業の制約があります。
収入を増やす手段が、実質的に「昇給を待つ」しかない。これが、私にとっては一番大きな問題でした。
実際、市役所を辞めた理由のひとつがこれです。
いまは副業を含めた収入で考えている
いまの会社は、給料が極端に多いわけではありません。
その代わり、早く帰れます。
前職のように24時まで働くことはないし、休日に呼び出されることもない。その時間を副業に回せるようになりました。
いまは本業とは別に、年間240万円ほどの収入があります。
本業350万円と合わせると、市役所時代とは全く違う水準になりました。
副業ができないからと思って市役所を辞めた人間が、今こうなっている。この順番だけは、自分でもちょっとできすぎていると思います。
年収だけで転職を判断すべきでない理由
ここまでの話をまとめると、こうなります。
本業の額面は、転職しても変わらなかった。変わったのは、稼ぎ方の選択肢が増えたことです。
公務員の年収は、安定していて予測しやすい。でも、自分で増やすことはできません。上限も下限も、あらかじめ決まっています。
民間は逆です。下がることもあるし、賞与が出ないこともある。その代わり、自分で動ける余地があります。
どちらが良いかは、人によると思います。
安定した予測可能な収入を重視するなら、公務員はかなり強い職業です。これは辞めた人間が言うのだから、そこそこ信じてもらっていいと思います。
これから転職する人へ
年収で考えるなら、確かめておいたほうがいいことが3つあります。
1. 下がる前提で計算する
未経験業界に行くなら、下がる可能性が高いです。何年で戻せれば良いのか、その間の生活は回るのかを先に計算してください。
2. 賞与の実給月数を聞く
求人票の「賞与年2回」は、支給を保証するものではありません。直近3年の実給実績を聞いてください。
3. 時間を含めて見る
年収が同じでも、月100時間働くのと定時で帰れるのとでは、まったく別の仕事です。そして時間は、副業にも家族にも使えます。
私は1と2を確かめずに転職して、結果的に痛い目を見ました。
年収の数字だけを見ていると、このあたりは全部見えなくなります。
自分の場合いくらになるのか、先に確かめる方法
ここまで私の数字を書いてきましたが、これは私の数字です。年齢も、住んでいる場所も、行きたい業界も違えば、結果は変わります。
いま持っている経歴でどのくらいの求人が出てくるのかは、聞けば無料で分かります。
年収の話を最初にしておくと、あとで揉めません。私は1社目の転職で年収の確認が甘く、300万円まで下がりました。
いちばん手前にあるのが、1つ目の診断です。登録すると想定年収が出るので、私の数字ではなく自分の数字が分かります。
- 年齢制限なし
- 全国
- 登録のみ・面談なし
エージェントではなく、登録すると想定年収と適性診断が出るサービスです。担当者から電話がかかってくる形式ではないので、まだ動くと決めていない段階でも使えます。
年齢も地域も学歴も条件がないので、30代でも地方在住でも試せます。
- 18〜28歳
- 全国対応・オンライン面談可
- 高卒・中退・既卒OK
名前のとおり第二新卒向けですが、高卒・中退を対象だと明記している数少ないサービスです。オンライン面談で完結するので、地方に住んだままでも使えます。ただし29歳以上は対象外です。
- 18〜35歳
- 対象地域 12都府県
- 未経験OK・書類選考なし
書類選考なしで複数社と面接できる形式です。研修も無料。就職希望地域が東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・岐阜・三重・大阪・京都・兵庫・福岡・熊本のいずれかである必要があります。地方で働き続けたい人には合いません。
※いずれも無料です。私自身はこれらを利用していません(私が使ったのはリクルートエージェントです)。条件で選べるように並べています。登録しても、必ず転職しなければいけないわけではありません。

