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公務員がブログの副業で月50万。そのあと怖くなって辞めた話

カーテンを閉めた夜の部屋で、机の上のノートPCだけが光っている 公務員を辞める
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公務員のとき、ブログの副業をやっていました。

安定して月5万円ほど。いちばん良かった月で50万円ほどです。

先に書いておきます。私は許可を取っていませんでした。つまり、褒められた話ではありません。

それでも、この4年間が私のその後を全部決めました。良かったことと、しんどかったことの両方を書きます。

結論:やってよかった。でも、もう二度とやりたくない

矛盾しているようですが、これが正直なところです。

やってよかった理由は、ここで身につけたものがそのまま転職の武器になったからです。市役所での9年間の業務経験より、こちらのほうが評価されました。

二度とやりたくない理由は、隠しているのがきつかったからです。金額が増えるほど、嬉しさより怖さが勝つようになりました。

最終的に私は、市役所を辞めることを選びました。

何をやっていたか

ブログとアフィリエイト

自分でサーバーを借りて、WordPressを入れて、記事を書いて、広告を貼る。いわゆるアフィリエイトです。

始めたのは、市役所を辞める4年ほど前でした。

最初は副業のつもりですらありませんでした。情報システム課にいたので、Webの仕組みを触ってみたかっただけです。

平日の21時から23時

作業していたのは、帰宅してからの2時間ほどです。

休日にまとめてやろうとしたこともありましたが、続きませんでした。平日に少しずつのほうが結果的に量が出ます。

辞めるまでに記事は300本ほど、月間2万PVくらいになりました。

収益の推移

最初の数ヶ月はゼロです。

そのあと数千円になり、1万円を超え、しばらくして月5万円くらいで安定するようになりました。

いちばん良かった月が50万円ほどです。ただしこれは一時的なもので、毎月出ていた金額ではありません。

最初は「小遣いが増えた」だけだった

月に数万円入るようになったとき、素直に嬉しかったです。

ただ、金額そのものより大きかったのは「給料以外でもお金が稼げる」と知ってしまったことでした。

公務員の収入は給料表で決まります。何年目で、何級何号給で、いくら。自分の努力で増やすという発想が、そもそも制度の中にありません。

それを9年間当たり前だと思って過ごしていたところに、別のやり方があると分かってしまった。

ここが、あとから効いてきました。

なぜ4年続いたのか

ブログは、ほとんどの人が3ヶ月でやめると言われます。実際そうだと思います。

私が続いた理由は、たぶん3つです。

目標を金額にしなかった

「月◯万円」を目標にすると、届かなかった月に心が折れます。そして最初の半年はほぼ確実に届きません。

私が見ていたのは記事の本数と、アクセスの推移でした。書けば必ず増えるものを指標にしておくと、手が止まりません。

金額は、あとから勝手についてきました。

時間を固定した

「空いた時間にやる」は続きません。空いた時間は発生しないからです。

平日の21時から23時と決めて、その時間は他のことをしないようにしました。逆に、それ以外の時間は一切やらない。

土日にやらなかったのも良かったと思っています。休む日がないと、どこかで嫌になります。

職場の不満が燃料だった

これは正直に書きます。

意思決定が遅い。承認フローが煩雑。頑張っても給料が変わらない。そういう日中の不満が、そのまま夜の2時間の原動力になっていました。

健全な動機ではありません。ただ、実際に私を4年間机に向かわせたのはこれでした。

いまは不満が動機ではなくなったので、当時ほどの熱量では書いていません。それでも続いているのは、習慣になったからだと思います。

コインと役所の建物を載せた天秤。コインの側がわずかに下がっている

金額が増えるほど、怖くなった

嬉しいはずなのに、びくびくしていた

収益が伸びていくにつれて、気持ちが変わってきました。

成果が出るほど不安が大きくなる、という妙な状態です。

これが知られたらどうなるのか。9年積み上げてきたものは、これでどうなるのか。金額が大きくなるほど、失うものも大きく見えました。

自分が真面目にやってきたことで、自分の首が絞まっていく。この感覚はかなりきついものでした。

誰にも言えない

職場では当然言えません。

そして職場の外でも言いにくいです。「公務員なのに副業」という一言で終わる話なので、説明する気にならない。

うまくいったときに誰にも言えないというのは、思っていたより消耗します。

制度の話を、正確に書いておきます

ここは曖昧にしません。

地方公務員の場合、地方公務員法38条で営利企業への従事等が制限されています。報酬を得て事業や事務に従事するには、任命権者の許可が必要です。

国家公務員なら国家公務員法103条・104条が同じ役割を持ちます。

許可なく従事した場合、懲戒処分の対象になり得ます(地方公務員法29条)。実際にどう扱われるかは自治体によりますが、「制度上は問題ない」ということにはなりません。

私がやっていたのは、許可を取っていない状態でした。これを「問題なかった」と書くつもりはありませんし、同じことを勧めるつもりもありません。

なお、許可の基準は自治体ごとに違います。近年は副業の扱いを見直す動きもあり、条件付きで認められるケースも出てきています。まず自分の自治体の規程を読むのが先です。

カーテンを開けた朝の窓辺。机の上にノートPCと開いたノート

いま公務員で、同じことを考えている人へ

隠したまま続けることは、勧めません。

倫理の話をしたいわけではなく、単純に持たないからです。私は最終的に、金額が増えたから辞めたのではなく、隠しながら稼ぐことに耐えられなくなって辞めました。

現実的な選択肢は3つだと思っています。

1. 許可を取れるか調べる
自治体の規程を確認して、申請できるものかを見る。ここを飛ばして「どうせ無理」と決めつけている人が多いです。

2. 収益化しない形でやる
広告を貼らずに、作る・書く・分析するところだけやる。スキルは同じように身につきます。実際、私の転職で評価されたのは収益額ではなく、作って運用していたという事実のほうでした。

3. 副業ができる場所に移る
私が選んだのはこれです。

2番は、意外と知られていない選択肢だと思います。お金を受け取らなければ、制限の対象になりません。そして転職の武器としては、ほとんど同じ価値があります。

「3. 副業ができる場所に移る」を考えるなら、まず自分がいまの経歴で外からどう評価されるのかを確認しておくと、動きやすくなります。

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※いずれも無料です。私自身はこれらを利用していません(私が使ったのはリクルートエージェントです)。条件で選べるように並べています。登録しても、必ず転職しなければいけないわけではありません。

それでも、無駄ではなかった

隠していた4年間ですが、ここで覚えたことが全部つながりました。

サーバーを借りる。WordPressを入れる。HTMLとCSSをいじる。アクセス解析を見る。広告を回す。

これが、そのまま次の仕事になりました。

1回目の転職で私は50社以上落ちています。それでも最終的に拾ってもらえたのは、市役所での9年ではなく、この4年のほうを見てもらえたからでした。

何をどの順番で覚えたかは未経験からWeb業界に入るのに必要だったものに書いています。

辞めた理由は「稼げたから」ではない

よく誤解されるので書いておきます。

副業で稼げるようになったから独立した、という話ではありません。月5万円では、9年勤めた職場を捨てる理由になりません。

辞めた理由は、隠しながら稼ぐ状態が続けられなくなったことです。

いまは副業が認められている会社にいます。本業は350万円で、市役所を辞める前とほとんど変わっていません。そこに副業で年240万円ほどを足しています。

本業の額面は上がっていません。変わったのは、隠さなくてよくなったことです。

私にとっては、これがいちばん大きい違いでした。

まとめ

・公務員時代、ブログの副業で月5万円ほど、最高で50万円ほどになった
・ただし許可は取っていなかった。制度上は問題のある状態だった
・金額が増えるほど、嬉しさより怖さが勝つようになった
・隠し続けるのは勧めない。許可を調べるか、収益化せずにやるか、移るか
・ここで覚えたことが、そのまま転職の武器になった

辞めるかどうかの話は高卒で地方都市の市役所に9年勤めて辞めた話にまとめています。

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